近年,大学においてもデジタル・トランスフォーメーション (DX) が浸透し,オンライン講義や学内システムのクラウド化が進められている.それに伴い,学内では安定した Wi-Fi 環境の提供が求められている.キャンパス内には教室を中心に複数のアクセスポイント (Access Point: AP) が設置されているが,AP の配置や周囲の電波環境により通信速度や応答時間にばらつきが生じる.そこで本研究では,ユーザ側で知覚される通信速度や往復伝播遅延時間 (Round Trip Time: RTT),電波状況を示す受信電波強度 (Received Signal Strength Indicator: RSSI) や Signal-to-Noise Ratio (SNR) を教室内の座席単位で計測することで,Wi-Fi 通信環境の空間的特性を分析した.その結果,教室内の各座席における SNR は良好であり,アップロード速度,ダウンロード速度ともに,端末 1台での一般的な用途においては十分な通信速度であることが示された.一方で,最近傍の AP への接続や同一 AP への安定的な接続は必ずしも実現されていないことが確認された.
向井 征那, 大学キャンパス内Wi-Fi 通信環境の計測・分析---教室内での空間的特性---, 卒業研究, 関西大学, March 2026.
@phdthesis{mukai26bthesis,
author = "向井, 征那",
type = "{卒業研究}",
title = "{大学キャンパス内Wi-Fi 通信環境の計測・分析---教室内での空間的特性---}",
year = "2026",
month = "March",
school = "関西大学"
}