Tit-for-Tat型P2P ファイル配信における線形計画法に基づく最小配信時間の分析

西 洋平 笹部 昌弘 笠原 正治

In 電子情報通信学会技術研究報告（ネットワークシステム研究会）, 2020

Abstract

ソフトウェアの更新など，定期的な配信を要するファイル配信システムでは，配信直後に配信サーバへの負荷が集中する傾向にある．そのため，Windows Updateなど一部のシステムでは，利用者端末(ピア)を配信に活用するPeer-to-Peer (P2P)型配信の利用が進められている．しかしながら，配信への協力にはピア自身の利用可能な通信アクセス容量を消費するため，実システムではピアが積極的に協力しない傾向にある．BitTorrentをはじめとする一部のシステムでは，ゲーム理論におけるTit-for-Tat (TFT)戦略を導入することで，ピア間のデータ交換を促進している．本研究では，TFT型P2Pファイル配信における配信時間の最小化問題を線形計画問題として定式化し，ピア数やサーバ・ピアのアップロード容量が最小配信時間に与える影響を明らかにする．

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    西 洋平, 笹部 昌弘, 笠原 正治, Tit-for-Tat型P2P ファイル配信における線形計画法に基づく最小配信時間の分析, 電子情報通信学会技術研究報告（ネットワークシステム研究会）, 119(460), pp.141-146, March 2020.

    BibTex Reference

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