コグニティブ無線における協調センシングのためのインセンティブ設計に関する一検討

西田 知弘 笹部 昌弘 笠原 正治

In 日本学術振興会産学協力研究委員会インターネット技術第 163 委員会meet42, 2017

Abstract

コグニティブ無線では,複数のセカンダリ・ユーザ(SU: Secondary User)が協力してプライマリ・ユーザ(PU: Primary User)の信号を検知することで,検知精度を向上することができる.講演者らはこれまでに,このような協調センシングのためのSU間グループ形成手法として,各SUがPUからの誤検知率に関する制約を満たした上で自身の通信機会の最大化を試みる手法を提案している.この既存手法では,各SUに対して通信機会が均等に与えられることを想定していた.一般に,個々のSUの検知精度は異なるため,検知率が高く,協調センシングへの貢献度(検知率貢献度)が高いSUにとっては,協調センシングへの参加に対するインセンティブが弱いという側面があった.そこで本発表では,検知率貢献度に応じた通信機会がSUに割り当てられるような協調センシングメカニズムを提案する.シミュレーション評価により,提案手法を用いることで,協調センシングの成功割合を増加させるとともに各SUが検知率貢献度に応じた通信機会を得られることを示す.

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    西田 知弘, 笹部 昌弘, 笠原 正治, コグニティブ無線における協調センシングのためのインセンティブ設計に関する一検討, 日本学術振興会産学協力研究委員会インターネット技術第 163 委員会meet42, November 2017.

    BibTex Reference

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        year = "2017",
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