コグニティブ無線では,プライマリ・ユーザ(PU: Primary User)の周波数利用状況をセカンダリ・ユーザ(SU: Secondary User)が正しく検出できる必要がある.各SUが自身のみでセンシングを行う非協調センシングと比べて,SU間で協調センシングを行うことでPUの信号の検出確率を向上することができる.既存研究では,1 PU型コグニティブ無線における協調センシングのためのSU間グループ形成手法が提案されているが,実システムでは二つ以上のPUが存在する可能性がある.そこで本稿では,複数PU型コグニティブ無線における協調センシングのためのSU間グループ形成手法を提案する.2 PU環境を想定したシミュレーション評価により,提案手法を用いることで,非協調センシングと比べてPUのチャネルを利用できるSU (Winning SU)の割合を改善できること,またWinning SUの総スループットを迅速に理論値付近まで達成できることを示す.
西田 知弘, 笹部 昌弘, 笠原 正治, 複数プライマリ・ユーザ型コグニティブ無線における協調センシングのための通信機会を考慮したセカンダリ・ユーザ間グループ形成手法, 電子情報通信学会技術研究報告(ネットワークシステム研究会), 116(484), pp.499-504, March 2017.
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