コグニティブ無線におけるシステム負荷と検知率貢献度を考慮した協調センシングメカニズムの一検討

西田 知弘 笹部 昌弘 笠原 正治

In 電子情報通信学会技術研究報告(ネットワークシステム研究会), 2017

Abstract

コグニティブ無線において,セカンダリ・ユーザ(SU: Secondary User)のセンシング精度を向上させる手法として,複数のSUが協力してプライマリ・ユーザ(PU: Primary User)信号を検知する協調センシングが提案されている.我々は協調センシングのためのSU間グループ形成手法として,各SUがPUからの誤検知率に関する制約を満たした上で自身の通信機会の最大化を試みる手法を検討した.この既存方式では,各SUに対して通信機会が均等に与えられるものと想定していたが,一般に個々のSUの検知精度は異なるため,協調センシングにおける検知率への貢献度(検知率貢献度)が異なるSU間で通信機会が等しくなるという不公平が生じていた.そこで本稿では,複数PU型コグニティブ無線を想定し,グループ内における検知率貢献度に応じて通信機会をSUに割り当てる協調センシングメカニズムを提案する.シミュレーション評価により,提案方式の有効性と形成されるグループの性質を示す.

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    西田 知弘, 笹部 昌弘, 笠原 正治, コグニティブ無線におけるシステム負荷と検知率貢献度を考慮した協調センシングメカニズムの一検討, 電子情報通信学会技術研究報告(ネットワークシステム研究会), 117(204), pp.61-66, September 2017.

    BibTex Reference

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