故障などによるリンクの障害は正常なネットワークの利用を妨げる恐れがある.このようなリンクの障害に対する経路やネットワークの頑健性を示す指標として,経路到達確率やネットワーク信頼性が提案されている.本稿では,無線マルチホップ通信など,通信途中のリンクで障害が発生した際,始点ノードから再送するよりも,障害発生地点から終点まで迂回により到達を目指すことで,ネットワーク資源の有効活用が期待できる状況を想定する.特に,通信遅延の増大を抑えるために一定の距離制約下での迂回を想定した,距離制約付き迂回可能性という新たな指標を提案する.数値実験より,距離制約付き迂回可能性の基本特性を明らかにする.
大谷 珠有, 原 崇徳, 笹部 昌弘, 笠原 正治, 距離制約付き迂回路を含む経路の到達可能性に関する一検討, 電子情報通信学会ソサイエティ大会講演論文集, B-11-16, pp.1, September 2020.
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