P2P 型ファイル交換システムでは,それぞれのピアが自律的に動作し,対等の立場で情報交換することにより,スケーラビリティの高い情報資源共有機構を実現している.本研究では,検索,取得における時間制約の厳しいストリーム型情報資源を P2P ネットワーク上で効果的に共有,交換するための制御機構について検討している.P2P ネットワークのそれぞれのピアをキャッシュと見做し,必要なストリームデータを効率的に検索するための検索メカニズム,ストリーム再生の途切れを防ぐためのストリームデータ取得先ピアの決定アルゴリズムなどを提案している.シミュレーションによる評価により,提案手法を用いることで,検索オーバヘッドを既存手法の 10 分の 1 に抑えつつ,途切れのないストリーム再生を実現できることを示している.
笹部 昌弘, 若宮 直紀, 村田 正幸, 宮原 秀夫, P2P ネットワークにおけるストリーム型情報資源共有機構, 日本学術振興会産学協力研究委員会インターネット技術第 163 委員会meet13, May 2003.
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