高速なファイル検索,取得のための障害回復力のあるP2P論理網構築手法

笹部 昌弘 若宮 直紀 村田 正幸

In 電子情報通信学会技術研究報告(情報ネットワーク研究会), 2006

Abstract

P2Pファイル共有システムではピアは論理網を利用して所望するファイルの検索 を行うため,論理網の構造が下位の物理網の負荷及び検索効率に影響を及ぼす. そこで本稿では,Barab{textbackslash}'{a}si-Albert (BA) モデルに基づく高速なファイル検 索,取得のための論理網構築手法を提案する.提案手法では,物理網特性を考 慮した論理網を構築することにより,下位の物理網の負荷を抑えるとともに, ピアはより物理的に近い取得先ピアをより早く発見することができる.さらに, 動的に論理リンクを切り替えることにより,論理網の構造を改善し,ピア消失 などの障害から回復することができる.現実的な物理網トポロジを用いたシミュ レーションにより,BAモデルに比べて最大で約60{textbackslash}%程度到達率を向上させると ともに,隣接ピアが物理的にも近く,また,障害回復力を有する論理網を構築 できることを示した.

Downloads

    Text Reference

    笹部 昌弘, 若宮 直紀, 村田 正幸, 高速なファイル検索,取得のための障害回復力のあるP2P論理網構築手法, 電子情報通信学会技術研究報告(情報ネットワーク研究会), 105(628), pp.131-136, March 2006.

    BibTex Reference

    @article{sasabe06in,
        author = "笹部, 昌弘 and 若宮, 直紀 and 村田, 正幸",
        title = "{高速なファイル検索,取得のための障害回復力のあるP2P論理網構築手法}",
        year = "2006",
        month = "March",
        journal = "電子情報通信学会技術研究報告(情報ネットワーク研究会)",
        volume = "105",
        number = "628",
        pages = "131--136"
    }