[依頼講演] 大規模災害時に真に利用可能な避難支援システムの実現に向けて

笹部 昌弘

In 電子情報通信学会総合大会講演論文集, 2021

Abstract

地震などの大規模災害発生時には迅速かつ安全な避難が求められる.情報通信技術(Information and Communication Technology: ICT)の発展はこうした迅速かつ安全な避難の実現への貢献が期待されている.特に,2019年時点で,国内におけるスマートフォンの普及率は83.4%,携帯電話網(3G/LTE/4G)の人口カバー率は99.99%となっており,避難支援へのICT活用のための基盤は着実に整えられつつある.一方で,2011年の東日本大震災においては,通信インフラの被災による通信の途絶や避難支援システムの普及の遅れにより,災害発生直後,被災者が避難に必要な情報を円滑に取得・共有できなかった事例がある.これに対し,本来,避難支援システムは,時間・場所・人を選ばず利用できることが求められる.本稿では,このような大規模災害時においても真に利用可能な避難支援システムの実現に重要となる要素技術を三つの観点(避難誘導の自動化,通信環境に適応的な制御,リスク考慮型経路・避難所選択)から体系的に紹介する.

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    笹部 昌弘, [依頼講演] 大規模災害時に真に利用可能な避難支援システムの実現に向けて, 電子情報通信学会総合大会講演論文集, BI-6-3, pp.45-46, March 2021.

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