VNFの多様性・冗長性に基づく可用性と資源効率を考慮したサービスチェイニングとVNF配置方式

杉原 健斗 原 崇徳 笹部 昌弘 笠原 正治

In 電子情報通信学会技術研究報告(ネットワークシステム研究会), 2023

Abstract

NFVネットワークにおける任意のサービスは,そのサービスの要件を満たすように,仮想ネットワーク機能 (Virtual Network Function: VNF) を担う仮想ノードとVNF間を結ぶ仮想リンクからなるサービスチェイングラフとして表現される.これを資源制約の下,物理ネットワーク上で実現するためには,VNF配置とサービスチェイニングの両問題を同時に解く必要がある.ここで,サービス要件には物理ノードやVNFの故障に対するサービスチェインの可用性が含まれる可能性がある.これまでに,個々のVNFに対する多様性や冗長性を導入することで,サービスチェインの可用性を向上する方式が検討されている.ただし,VNFの多様性や冗長性の確保とネットワーク資源の利用率との間にはトレードオフの関係がある.そこで本稿では,要求される可用性を満たしつつ,資源効率のよいVNF配置とサービスチェイニングを同時に実現可能な方式を整数線形計画として定式化する.数値評価により,既存方式と比較して,提案方式は可用性要件を満たした上で,より効率的な資源割当を実現できる一方,実行時間が28.58-44.55 s程度増加することを示す.

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    杉原 健斗, 原 崇徳, 笹部 昌弘, 笠原 正治, VNFの多様性・冗長性に基づく可用性と資源効率を考慮したサービスチェイニングとVNF配置方式, 電子情報通信学会技術研究報告(ネットワークシステム研究会), 122(406), pp.1-6, March 2023.

    BibTex Reference

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