近年のモバイル端末の普及に伴い,MANET上での情報発見技術の確立が求められている.これまでに,DHTとネットワーク層のルーチングプロトコルを統合することで,情報発見の効率を高められることがわかっている.さらに,ノードの物理的な位置に基づいてDHT上でクラスタリングを行う手法が検討されているが,ノードの移動速度が速い環境下では効率の低下が指摘されている.そこで本稿では,クラスタ内でオブジェクト情報を共有することで,従来手法に比べて検索成功率を最大で40%近く改善できることを示す.
竹下 恵, 笹部 昌弘, 中野 博隆, 高変動な環境におけるモバイルP2Pネットワークでのオブジェクト検索成功率の向上, 電子情報通信学会技術研究報告(コミュニケーションクオリティ研究会), 107(445), pp.1-6, January 2008.
@article{takeshita08cq, author = "竹下, 恵 and 笹部, 昌弘 and 中野, 博隆", title = "{高変動な環境におけるモバイルP2Pネットワークでのオブジェクト検索成功率の向上}", year = "2008", month = "January", journal = "電子情報通信学会技術研究報告(コミュニケーションクオリティ研究会)", volume = "107", number = "445", pages = "1--6" }