5Gネットワークでは,ネットワークスライシング技術により,物理ネットワーク上に複数の仮想ネットワーク(スライス)を構築することで,限られた資源制約の下で多様なサービスを収容できる.スライスの提供には,必要な機能・資源の要求に対して,物理ネットワーク資源を適切に割り当てた通信経路(サービスパス)の確立が求められる.本稿では,低コスト・低遅延なサービスパスを実現可能な資源割当問題を多段階の混合整数線形最適化問題として定式化する.既存の線形ソルバを用いた数値評価により,提案手法を用いることで,スライス提供コストの最小化を目的とする既存手法と同じコストを実現した上で,Abileneネットワークにおいて,平均サービスパス遅延を約6.2%削減できることを示す.
田中 誠也, 笹部 昌弘, 笠原 正治, ネットワークスライシングにおける低コスト・低遅延なサービスパスの実現, 電子情報通信学会技術研究報告(ネットワークシステム研究会), 121(433), pp.19-24, March 2022.
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