近年,防災・防犯,環境や生態系の観測などの様々な場面においてモバイルセンサネットワークによるモニタリングの研究が盛んに行われている.多くのモバイルセンサはバッテリで駆動されるため,低消費電力でのモニタリングが重要となる.そこで本稿では,各モバイルセンサが担当領域内の重要な箇所を迅速に発見するための探索フェーズと,探索フェーズによって発見された重要箇所を継続的に監視するための監視フェーズの2 フェーズからなるモニタリング方式を提案する.各モバイルセンサが担当する領域内の各所の重要度が独立同一な一様分布に従うという仮定の下で,フェーズの切り替え規則を求める問題を最適停止問題としてとらえ,理論的に最適なフェーズの切り替え規則を導く.さらに数値実験とシミュレーション実験により,提案手法の有効性を示す.
渡部 和馬, 笹部 昌弘, 滝根 哲哉, モバイルセンサネットワークにおける最適停止規則を用いたモニタリング制御, 電子情報通信学会技術研究報告(ネットワークシステム研究会), 114(477), pp.577-582, March 2015.
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