インターネット技術の急速な発展に伴い,私達の身近にはインターネットやネットワークに接続可能なInternet of Things (IoT)デバイスが広く普及している.これらは私達の生活をより便利にしてくれる一方,セキュリティに対する脆弱性による個人情報の漏えい等のリスクについても懸念されている.我々の研究グループでは,IoTへの不正なアクセスを防ぐために,ブロック・チェーン技術と属性ベースのアクセス制御モデルに基づく,IoTシステム用の分散動的アクセス制御方式を提案している.本稿では,提案されたフレームワークの有用性を示すため,金銭的コストの観点から導入時の管理者の負担コスト(スマートコントラクトのデプロイに必要なコスト)と運用時の管理者とユーザの負担コストに分けて比較評価を行った.また,稼働中のシステムに対し,決められたシナリオに沿って新たなサブジェクト・オブジェクトのペアとポリシーを追加した際に必要なコストの比較評価を行った.
豊 美玲, 張 元玉, 笹部 昌弘, 笠原 正治, Ethereumブロックチェーンを用いたIoT向け分散型属性ベース・アクセス制御方式のコスト評価, 電子情報通信学会技術研究報告(ネットワークシステム研究会), 119(460), pp.77-82, March 2020.
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