所 属 | 講演者・担当 | 演 題 | |
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オープニング講演 | 関西大学 (日本) |
矢田 勝俊 | "Shopping Path Project and Media Planning Problem" |
招聘講演 No.1 | Bielefeld大学 (ドイツ) |
Reinhold Decker | "Response Mining and Pattern Clustering in Customer Research" |
招聘講演 No.2 | Ghent 大学 (ベルギー) |
AnitaPrinzie | "Modeling Customer Dynamics with a Markov Ensemble" |
まとめ |
オープニングは、主催者であるDMラボセンター長、関西大学矢田勝俊教授の挨拶から始まりました。今回初めてDMラボの大規模な研究会に参加する海外招聘者や、他の研究機関からの参加者の状況を考慮し、本研究センターのメイントピックである「大規模顧客販売履歴データを用いた顧客管理モデル」、「顧客動線データと購買モデルの統合」、「多次元時系列データモデリングの広告効果モデルへの適用」の3点について、これまでの研究成果と現況の説明等、本ワークショップの導入となるプレゼンテーションが行われ、後半はその広告戦略に焦点をあてた、矢田教授の研究結果に関する報告発表が行われました。
招聘講演トップには、ドイツのBielefeld大学教授Reinhold Decker先生の研究発表が行われました。複雑な分析工程を具体的な数値やイラストを使いながら説明し、データ分析の内容を参加者が理解しやすいように随所に工夫が施されたプレゼンテーションが行われました。長時間にわたるフライトの疲れを全く感じさせないパワフルなDecker先生の口調は参加者の士気を高め、発表後も初回の午前とは思えないほどの、活発な質疑応答が行われました。
国際ワークショップ一日目の最終発表は、今回数少ない女性の招聘講演者である、ベルギーGhent 大学Prinzie 先生のプレゼンテーションでした。発表内容はマルコフアンサンブルを用いた顧客の動的モデリングについてであり、翌日発表予定の同大学Van den Poel教授との共同研究の内容を発表されました。Prinzie先生をふくめ、今回は時差の大きな遠方からの招聘講演者が多く、白熱しがちな質疑応答での疲労を考慮し、間に何度かコーヒーブレイクをはさんでの進行となりました。
一日目の締めとして、矢田センター長の提案で3人の招聘講演に基づいた内容に関してディスカッションの時間が設けられました。コーヒーを片手に活発な意見交換が行われ、今回初めての顔合わせとなる研究者同士も、終始打ち解けた雰囲気で討論が進みました。