所 属 | 講演者・担当 | 演 題 | |
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招聘講演 No.1 | Singapore Management大学 (シンガポール) |
Peter De Maeyer | "Performance of a Media Scheduling System in the Face of Uncertain Input Data" |
招聘講演 No.2 | Prudentia Marketing Research Ltd. (ドイツ) |
Kumiko Gnibba-Yukawa |
"Regression Analysis for Textual Data and Other High-Dimensional Data" |
招聘講演 No.3 | Ghent大学 (ベルギー) |
Dirk Van den Poel |
"Analytical CRM using Statistical Machine Learning Methods" |
招聘講演 No.4 | Columbia 大学 (アメリカ合衆国) |
Oded Koenigsberg | "Marketing Operations Interface" |
ワークショップ2日目のトップはシンガポールからの招聘講演者であるSingapore Management大学のDe Maeyer先生のプレゼンテーションで始まりました。本研究センターでのトピック、「多次元時系列データモデリングの広告効果モデルへの適用」に最も近い内容で、De Maeyer先生の専門領域である広告戦略に、RFID技術を用いて収集された顧客動線に関するストリーミングデータを利用する技術・手法について、シンプルで理解しやすい説明が行われました。
次に、本ワークショップで唯一、実際のビジネ現場からの招聘講演者であるドイツの企業、Prudentia Marketing Research の湯川久美子経営責任者によるプレゼンテーションが行われました。生のビジネス現場からの発表ということで、海外招聘者を始め、参加者全員から真剣な眼差しが向けられ、講演内容についての質疑応答も2日間で最も活発な展開となりました。
2名の招聘講演を終えてランチブレイクを挟み、次に行われたのはベルギーGhent大学教授のVan den Poel先生による発表でした。発表の前半は同大学からの招聘で、前日講演を行ったAnitaPrinzie先生との共同研究内容をさらに発展させたものであったため、参加者にとっても、より理解を深めやすい時間となりました。後半はデータマイニングの実学への応用に焦点を当てた内容で、主催大学の取り組みと共通項が多く、矢田センター長を筆頭に活発な議論展開となりました。
第1回DMラボ国際ワークショップ最終招聘講演は、アメリカColumbia 大学のKoenigsberg 先生の発表で締めくくられました。Koenigsberg 先生はDMラボ客員研究員であるRajeev Kohli教授と同じくColumbia 大学ビジネススクールからの招聘講演者で、マーケティングについてのベーシック、且つ概念的な説明が主に行われました。特に在庫に基づいた価格設定に関する研究や、プロモーションの方法に関してRFIDを利用した新たな枠組を提示されたため、参加者からの質疑意応答もより深い内容になり、ワークショップ終了後に個別での研究打ち合わせを行うかたちとなりました。
今回は参加者同士が初の顔合わせだったにも関わらず、各ブレイクの合間にもそれぞれ研究者同士の情報交換や意見交換の場面が見受けられました。2日間という短い期間ではあったものの、狙い通りの非常に有意義な国際ワークショップとなりました。