DSプログラム

プログラムの特色

産学連携

 データサイエンティストになるためには,データ解析の現実を知ることが必要である。現実のデータは,教科書にあるようにきれいなものばかりではない。実際には,データを収集してから分析するまでに何段階ものクリーニングを必要とするものばかりである。さらにそのクリーニングの後,様々な現実の制約を加味した上で,データを分析し実務上有効な提案を行っていかねばならない。このような現実を実際に企業で働く前に体験し,熟知しておく必要がある。

 本プログラムでは,企業から実際のデータを提供していただくことで,この一連のデータ解析の流れを体験することができる。受講者には,自ら手を動かし,分析に必要な一連の技術を身につけていくことが求められる。データを分析し,実務に還元できる知見を獲得するだけでなく,企業へとフィードバックすることも求められる。そのプロセスの中で,プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力を身につけていくことができる。受講者には,産学連携ワークショップの中で,実際に企業の担当者の前で自らの提案を発表する機会が与えられる。


ビジネス・インターンシップ

 本プログラムでは,企業が実際に収集しているデータを使って,データサイエンスについて学ぶことになる。しかし,これだけでは企業内で働いて結果を出すには十分ではない。学習の早い段階から,実際のビジネスの現場でのデータがどのように扱われているのか,そして自分がどのように貢献できるのかを見いださねばならない。そこで,本プログラムでは,企業の中で一定の期間働き就業体験を積むことのできるビジネスインターンシップという制度を用意している。本プログラムでは,一年生の夏期休暇を利用してインターンシップに参加することができる。

 インターンシップ制度を利用することで,大学院の授業では経験することのない,企業の中で働くという実務経験を積むことができる。関連授業で学んだ理論や手法の応用力を高め,体験から得られる気付きによって自分の今後の課題を発見することができる。インターンシップの期間を通して,自らの適正や能力を見いだし,就業意識を向上させることも期待できる。


大学間連携

 大学間の緊密な連携の下で学生は協定大学の持つ教育に関わる資源を有効に活用することで専門的な教育を受ける。これによりデータ分析力向上のための教育内容の質が十分に保証され、特色のある内容となる。連携大学間の相互補完により高度化された教育水準を維持し、かつその向上を続けることで、学生の基礎力を強化するとともにデータサイエンティストとしての人材育成の推進を図る。