DSプログラム

OG・OB紹介

vol.03 蘇威廸さん 関西大学商学研究科 商学専攻2年 vol.03 蘇威廸さん 関西大学商学研究科 商学専攻2年

 大学で統計学について学びましたが、これは理論的過ぎていかに現実的な商業の環境に応用するかという課題には至りませんでした。たとえば、時系列モデリングを用いて広告効果測定モデルを築く方法や、Python、Rといったデータハンドリングのプログラミングといったものです。データアナリストとして就職してはじめて、このような課題の重要性に気づいて自分の勉強不足を痛感し、大学院進学を希望しました。


 香港で実用性が高いデータサイエンス修士課程はございません。香港の統計学修士課程は情報処理スキルの訓練を欠かしてるばかりか、ほとんどの課程も大学時代に修了したものでした。従って、香港で進学するのではなく、海外留学するつもりでした。関西大学大学院商学研究科のDSプログラムを通じて、データサイエンティスト見習いとしてのインターンシップを経験できるだけでなく、産業連携ワークショップに参加することもできます。実際の職場で自分が学習した知識やスキルを生かせることこそは私がずっと望んでいたことです。他の海外大学院に比べて、実践力育成を重視するデータサイエンティスト育成プログラムは関西大学大学院商学研究科ならではのものと思いました。これらの理由から、データサイエンスを学習していくためには関西大学大学院商学研究科が絶好の場所である思い、関西大学大学院を選びました。


蘇威廸さん

 現在は顧客動線に基づくスーパー内の商品エリア推薦システムに関する研究をやっています。近年、通信販売の発展により、推薦システムは日々の生活においてますます普及しています。通信販売だけではなく、推薦システムはスーパーやショッピングモールなどのオフラインの物理的な環境にも応用できます。スーパーで実施されている既存の推薦システムはほとんど顧客の購買履歴のみに基づいています。しかし、顧客動線からもらった情報は顧客の好みを明らかにすることもできます。したがって、研究として、顧客動線に基づくスーパー内の商品エリア推薦システムを構築しています。


 私はデータサイエンスに関する様々なテーマの中で消費者行動心理に最も興味があります。顧客はいかに行動をとるか全てデータに現れるので、これを分析してモデルを構築すれば顧客の行動を予測できます。それを利用して、顧客に向けた商品開発、店舗配置、商品宣伝といった経営対策を仕組むことができます。やっている研究を自分の趣味と繋げて現実に応用できることは研究のおもしろさです。


蘇威廸さん

 私は関西大学大学院商学研究科を卒業した後でデータサイエンティストとして香港の企業に勤めたいです。もし、データサイエンスにおいて堪能になったら、その知識を伝えるために関連領域のトレーナーまたはコンサルタントもやってみるつもりです。