テーマ
・差別と共生の社会学——マイノリティ - マジョリティ間の諸問題


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指導概要

・マイノリティとは、ある社会のなかでの少数派のこと。例えば、被差別部落出身者、外国人、障害者、セクシャル・マイノリティ、病者、公害や犯罪の被害者、被災者など、日本社会にも少数派の人たちが存在しています。マイノリティの人たちは、マジョリティからの偏見や差別の対象となってきましたが、他方でマジョリティに対して差別を告発したり、自らの経験を語り、伝えていくことで、多様な人で構成されるこの社会をよりよいものに変えていく主体ともなってきました。
・このゼミでは、それら現代社会におけるマイノリティ-マジョリィ間の諸問題を、社会学的に分析するための知識・技能・態度を身につけます。

・3年次には、ゼミのテーマに関する文献・先行研究を読み、報告・議論・ゼミ合宿等での調査研究を実施し、最終レポートとして、受講生それぞれの関心に即した卒業研究企画書を作成します。 
・4年次には、卒業研究企画書をもとに、社会調査にもとづいた卒業論文を執筆します。卒業論文中間発表会は他大学の教員・学生と合同で行う予定です。
・加えて、フィールドワークを兼ねた3・4年生合同ゼミ合宿を、年1〜2回実施します。
・受講にあたっては、「差別と社会1」「差別と社会2」を履修済、あるいは履修予定であることが望ましいです。


ゼミの特徴

・内田ゼミは、ゼミ生がお互いに学びあうことを通じて、皆で賢くなることを目指します。
・研究の基本は、先行研究となる文献を読み込むことです。そのために内田ゼミでは、課題図書を提示し、読書ノートを作成することを義務づけています。読書ノートは、1文献ごとに①内容のまとめ、②重要な部分の抜き書き、③感想・コメント、④参考文献を掲載したデータファイルで作成し、共有します。こうした作業が卒業論文作成の助けとなります。
・文献研究だけではなく、可能な限り、フィールドに出た調査研究をそれぞれが実施します。
・ゼミの最終目的は、卒業論文の作成です。卒業論文では、①自分で選択したテーマ・問いについて、同年代で最も詳しい人間になっているか、②自分で選択したテーマ・問いについて、社会学的な分析にもとづいて、明確に主張・論証できているか、が問われます。
・あなたの知らない世界を紹介します。人と社会に関心がある人には、興味深い学びの場となるはずです。


ゼミの2年間

3年次
・ゼミのテーマに関する文献・先行研究を読み、報告・議論・調査研究を実施することで、社会学的な視点から、マイノリティ問題の現状と、その解決方法に関する理解を深めます。専門演習1・の最終的な目的は、受講生それぞれの関心に即した卒業研究企画書を、レポートとして作成することです。
・夏休みには、ゼミ合宿に向けた事前学習会を開催し、訪問先について調べたことを発表します。また、卒業研究に取り組んでいる4年生の先輩たちの卒業論文中間報告会・最終報告会に参加し、コメントします。

4年次
・卒業研究企画書をもとに、卒業論文を執筆します。卒業研究は、20,000字以上無制限としていますが、自ら調査研究を行えば、この程度の分量ははるかに超えることでしょう。
・秋学期のはじめに、他大学の教員・学生と合同で卒業論文中間発表会を行い、他大学の教員・学生から卒業研究に対し、コメントしていただきます。12月には卒業論文を完成させます。2月に卒業論文最終報告会を実施し、ゼミ生による投票によって優秀論文を選び、表彰します。

ゼミ合宿フィールドワーク(3・4年合同)
・毎年夏休みに、マイノリティ問題や震災からの復興過程などを現場で学ぶために、フィールドワークを兼ねたゼミ合宿を実施しています。
2012年度は大阪のマイノリティ集住地域、201320152017年度は新潟水俣病と中越地震、20142016年度は大阪のマイノリティ集住地域に加え、神戸市に赴き、阪神・淡路大震災からの復興過程について学びました。
・費用を捻出するために、調査票の入力・文字おこしなど、社会調査に関するアルバイトの斡旋が可能です。

現場(フィールド)での学び
・内田がオススメする各種調査・研究活動への同行を許可しています。インタビュー・視察・研究会などへのを通じて、あなたの知らない世界があることを実感してください。
・定期的、あるいは不定期で現場に出た後は懇親会を実施しています。
・単発的なフィールドワーク等への参加は自由です。来る者は拒まず、です。