研究テーマ
・差別論
・マジョリティ・マイノリティ集団関係論
・部落問題論


関西大学大学院社会学研究科 内田龍史研究室では、「差別論」「マジョリティ・マイノリティ集団関係論」「部落問題論」に関連する社会学的研究を志す大学院生(修士課程)・外国人研究生を募集しています。入試に関する詳しい情報は、関西大学大学院入試情報サイトを参照してください。
・受験を希望される方は、下部連絡先より、その旨を連絡ください。必要に応じて面談を行います。
・返信がない場合は、何らかの理由でメールが届かない状況にある可能性があります。再度メールを送信したうえで、それでも返信がなければ、大学(千里山キャンパス)にお問い合わせください。



指導概要

・我々が構成する現代社会において、差別はあってはならない不当なものであるという認識は広く共有されているものの、差別は現に生じている。本演習・論文指導では、現代社会で生じているマジョリティ-マイノリティ間の差別問題を主題として、差別の発生メカニズムと克服のための諸条件を見出せるよう指導を行う。フィールドワーク・インタビュー・参与観察・質問紙調査や統計データの二次分析など、なんらかの社会調査データに基づく実証研究を行うことを求めるとともに、それらの指導も行う。

・担当科目
 1年次:演習A(差別論)・演習B(差別論)・差別論研究
 2年次:課題研究A(差別論)・課題研究B(差別論)



受験にあたって

内田の以下のような著作に加え、
・内田龍史 2022「差別と社会」間淵領吾・酒井千絵・古川誠編『基礎社会学 新訂第5版』世界思想社:171-182.
・朝治武・黒川みどり・内田龍史編,2022『講座 近現代日本の部落問題 3 現代の部落問題』解放出版社.
・内田龍史,2020『被差別部落マイノリティのアイデンティティと社会関係』解放出版社.
・内田龍史編著,2014『部落問題と向きあう若者たち』解放出版社.

以下のような文献を読んでおくことを薦めます。

・河合優子,2023『日本の人種主義——トランスナショナルな視点からの入門書』青弓社.
・野口晃菜・喜多一馬編著,2022『差別のない社会をつくるインクルーシブ教育——誰のことばにも同じだけ価値がある』学事出版.
飯野由里子・星加良司・西倉実季,2022『「社会」を扱う新たなモード——「障害の社会モデル」の使い方』 生活書院.
・原由利子,2022『日本にレイシズムがあることを知っていますか?——人種・民族・出自差別をなくすために私たちができること』合同出版.

・清水晶子・ハントンヒョン・飯野由里子,2022『ポリティカル・コレクトネスからどこへ』有斐閣.
・神谷悠一,2022『差別は思いやりでは解決しない——ジェンダーやLGBTQから考える』集英社新書.
・岩渕功一,2021『多様性との対話——ダイバーシティ推進が見えなくするもの』青弓社.
・西原和久・杉本学編.2021『マイノリティ問題から考える社会学・入門——差別をこえるために』有斐閣.
・キムジヘ,2021『差別はたいてい悪意のない人がする——見えない排除に気づくための10章』大月書店.
・デラルド・ウィン・スー著・マイクロアグレッション研究会訳,2020『日常生活に埋め込まれたマイクロアグレッション――人種、ジェンダー、性的指向:マイノリティに向けられる無意識の差別』明石書店.
・神村早織・森実編著,2019『人権教育への招待——ダイバーシティの未来をひらく』解放出版社.

・北村英哉・唐沢穣編,2018『偏見や差別はなぜ起こる?——心理メカニズムの解明と現象の分析』ちとせプレス.
・佐藤裕,2018『差別論——偏見理論批判』明石書店.
・黒川みどり・藤野豊,2015『差別の日本近現代史——包摂と排除のはざまで』岩波書店.