大学卒業後は、株式会社NTTドコモに就職し、初めの3年はドコモショップ研修や代理店営業など、現場に近い仕事をしていました。現場では１件１件の対応に向き合う日々で、ビッグデータを扱うことはありませんでした。しかし、矢田ゼミで学んだ「根気強く課題に対して向き合うこと」を人一倍意識して仕事に励んだ結果、営業の次はエリア販売戦略企画、その後は新規出店など、様々な業務を任せていただきました。

４年目からは、経営企画部で料金戦略を考えています。新しいプランを導入した時にはどう行動する顧客かを見極めることが重要です。デモグラフィック属性や、トラヒックの利用状況、継続利用年数やその他の多くのデータから顧客像を明らかにしています。また、データ以外にも、お客様はどういう思考でどのように判断をするか、スタッフはどのようにお客様にご提案するか、他社との違いはどこにあるかなど、さまざまな判断材料を基に総合的に料金プランを検討しています。ドコモは7000万を超える顧客を抱えていて、料金プランを少し変えるだけでも大きな事業収支インパクトがあります。そのため、常に最善の手がないか、いくつものパターンを根気強く考えて料金を設計してくことが重要なのです。

会社での重要な料金戦略を任せてもらえるのも、矢田ゼミで学んだ「根気強く課題に対して向き合うこと」を営業時代から実践し続けてきたからだと思います。これからも何度も試行錯誤して、決してあきらめずに最善手を考えていきたいと思います。