OG・OB紹介

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これから社会で活躍する皆さんへお伝えしたいこと vol.13 中平健太

今回はこれから就職活動を迎える3回生の方が多いので、私自身の就職活動の話を踏まえながら「これから社会に出る方に伝えたいこと」というテーマでお話できればと思います。

私は社会人1年目はIT企業&調査会社に就職して、営業配属となりました。営業7年目に全社特別賞を受賞し、その後社員教育、新規事業、マーケティング部を経て、社会人約10年目、息子の誕生をきっかけにマーケティングコンサルティングを中心とした会社を起業しました。

■現場の大切さ

調査会社の業務は、お客様は食品・飲料、家電、広告、通信、会社など様々な業界のマーケティング担当、商品開発担当者が中心です。

調査会社の営業は、いかにお客様のマーケティング課題を解決するか、アンケート調査やインタビュー調査で貢献できるか、を提案していくのが大切なポイントになります。

営業で大切なのは現場です。例えば、スーパーマーケットやコンビニエンスストアは、実際に消費者が購買している現場です。戦場です。各社がしのぎを削っています。

いかに消費者の心を掴むか、大企業には大企業の戦略があり、中小企業には中小企業の戦略、一番手には一番手の戦略、二位には二位の戦略が必要です。

正確ではない情報を元に戦略を考えても、良き戦略にはなりません。顧客を理解するために正確な情報が必要です。ほとんどの場合、必要とされるのは現場の情報です。外資系コンサルティングファームでも「一次情報を死守せよ」と言われているくらいで、本当の一次情報は値千金の価値があります。

「現場の大切さ」は学生時代にはなかなか気づきませんが、この話を聞かれている皆様はスーパーマーケットにインターンに行くこともあると聞いていますので、現場の大切さを理解していることはとてもアドバンテージになると思います。ぜひアドバンテージを活かしてください。

■人間力(生き方・在り方)

今の会社では、お客様はほぼ経営者です。経営者が見ているポイントをシェアしますが、一言で言うと「人間力 (生き方・在り方)」を見ています。

儒教には五徳という考え方がありますが、「人を思いやること」「汚いことをしない(裏切らない)」「ちゃんと挨拶をする」「ちゃんと勉強する」一見当たり前のことのように見えるかもしれませんが、世の中で活躍しているトップランカーほど、当たり前のことを圧倒的なレベルで実行している人達です。

私が社会に出た時は、「人と違うことをしなければいけない」、「何かすごいことをしなければいけない」、と考えていました。「結果さえ出せばいい」、と見当違いの努力をして、様々な課題(主に人間関係)が発生し、遠回りしました。

例えば、社会人になると「報告・連絡・相談」という考え方を「ほう・れん・そう」と教えられますが、うまくいっていない人は報連相ができません。うまくいっている人は圧倒的な報連相をしていますし、トップ経営者の報連相を拝見したことがありますが、驚くほど高い頻度の報連相をされていて本当に驚きました。私は全然報連相ができていなくて反省しましたので、皆様には今伝えたいと思います。

社会に出た時に、「いかに当たり前のことを圧倒的なレベルでできるか」を意識してみてください。

■相手を惚れさせる

勉強すること、スキルを高めていくこと、資格を取ることも豊かですが、最近は惚れさせた方が早い、と考えています。では惚れさせるには何をすればいいか?それは自分が先に惚れることです。

トップを取る営業はすぐには営業しません。まずは自社の商品に徹底的に惚れる、惚れて惚れてこの商品を世の中に拡げたい、と心から思うまで営業しません。惚れるのが先です。

自分から商品に惚れる。お客様に惚れる。社内の人に惚れる。その想いを分かち合う。先に惚れるから惚れられます。惚れられると、多少価格が高くても、選ばれます。社会で役に立つだけではなく、人生を豊かにすると思うのでぜひ試してみてください。



皆様の人生が良き人生になるようお祈りしています。

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