OG・OB紹介

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個性を活かした人材活用で新しい社会の実現を vol.15 高橋慎太郎

私は重工業・建設系の会社に就職し、これまで主に日本および東南アジアのエネルギーインフラに関する仕事に従事してきました。日本の会社ですが大学卒業後の社会人としての期間の大半を日本国外で過ごしてきた中で、多様な言語や文化背景を持つ従業員や部下、取引先、顧客、官公庁など利害関係者と共に仕事を進めてきました。これらの経験から重要だと思う姿勢/心構えは、ゼミなど学生生活での主体的な活動にも共通することが多いと思います。当たり前のものに見えますが、私自身も試行錯誤しながら常に意識していることでありこれからも大切にしたいものです。

1.仕事にownership(責任感)を持つ
自らの仕事を決められた時間に達成することは非常に重要で、周りの信頼の礎になるものです。必ずしも一人で完遂する必要はないので、必要に応じて周囲のサポートをお願いする必要がありますし、考えてもわからないことは時間を無駄にせずに意見を周囲に求めることも重要です。
2.「なぜ」「だから」を常に考える
事実をつかむことは重要ですが、事実から得られる意味合いや導かれる次のアクションがさらに大切です。ここはゼミでもよく問われる点ですね。
3.Position (自分の意見)をとる
分析結果や想定される選択肢の提示だけでなく、「どの選択肢すべきか」を合理的な理由と一緒に提示できること。私自身もこれまで「で、どうしたいの?どうすべきなの?」と幾度となく問われて、すぐに返答できなかった失敗もあります。常に意識していることで、日々のマネジメントでの判断もできるようになります。
4.語学(英語)は勉強しよう
伝える内容があっても、伝える手段がないとアウトプットがゼロになってしまいます。綺麗に発音できる必要はないですが、シンプルでも確実に伝えることができるようになると日本語よりも明確にメッセージが伝えられることもあります。
5.ポジティブな姿勢と行動力
個人もチームも必ず困難な状況に直面します。深い思考や論理も大切ですが、ポジティブな姿勢や積極的な行動はチームを引っ張るし、自分を助けることにつながります。

今後皆さんは就職活動など人生にとって非常に大切な決断を迫られることも出てくると思います。その準備としての企業研究や自己分析は重要です。 一方で日々取り組んでいるゼミや学業で積み上げた力は、出力の形を変えてどんな業界の仕事でも活きてきます。大学生活という限られた時間を楽しみ、努力し、充実させてください。

大野巧介 

2007年新日鉄エンジニアリング入社

2011年以降はシンガポールやタイに駐在し東南アジアでのOffshore oil & gas開発プロジェクトや発電・エネルギー供給事業に携わる。現在はタイ現地法人NS-OG ENERGY SOLUTIONS (THAILAND) LTD取締役

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