09/10/25 16:00
関西大学社会学部社会学専攻内田龍史ゼミ公開講座
2025年、新潟水俣病が公式認定されて60年が経過しました。新潟水俣病は、患者への身体的な被害だけではなく、差別や偏見が生じました。内田龍史ゼミでは、今年9月のゼミ合宿で、長年にわたって新潟水俣病の患者の支援活動を続けてきた旗野秀人さんの導きにより、新潟水俣病について現地で学んできました。 そこでのご縁もあり、関西大学社会学部社会学専攻内田龍史ゼミでは、旗野秀人さんを関西大学にお招きし、この50年間の過程をゼミ生だけでなく多くの方々に知ってもらいたいと思い、映画上映とトークを公開講座として実施することにしました。 当日は、旗野さんが発起人を務めた映画『阿賀に生きる』の予告編、ならびに旗野さんによる支援と文化運動を追った小森はるか監督の『春、阿賀の岸辺にて』(2025年作品)を上映します。関西初公開となりますのでお見逃しなく。 参加費は無料(ですが、カンパ大歓迎)ですので、お誘い合わせのうえご参加ください。日時:2025年10月18日(土) 13〜16時
場所:関西大学千里山キャンパス第三学舎ソシオAV大ホール
13:00〜 映画上映
「阿賀に生きる」予告編(1992年製作・監督 佐藤真) 「春、阿賀の岸辺にて」(2025年製作・監督 小森はるか)
14:30〜 トーク「水俣病患者と共に50年」
旗野秀人さん(映画「阿賀に生きる」製作発起人) 小林知華子さん(映画『春、阿賀の岸辺にて』出演) 司会:内田龍史(関西大学社会学部教授)「時代とともに変わる支援の形 新潟水俣病と歩んだ半世紀を映画に」「朝日新聞」(2025
年9月6日) 新潟・市民映画館 シネウインド『春、阿賀の岸辺にて』予告編『春、阿賀の岸辺にて』
2025
年/日本/DCP/64分©︎Komori Haruka
監督・撮影・編集:小森はるか出演:旗野秀人、小林知華子 ほか録音(追悼集会):川上拓也企画書・タイトル英訳:戸田ひかる英語字幕翻訳:ディーン島内翻訳事務所 企画・製作協力:清田麻衣子、戸田ひかる、秦岳志、有限会社カサマフィルム宣伝ビジュアル:井上猛予告編:中村洸太 恵比寿映像祭2025コミッションプロジェクト作品/東京都写真美術館山形ドキュメンタリー道場6参加作品==水俣病になっても生きててよかった。楽しいことをいっぱいして。そういう運動もあっていいんじゃないか。新潟水俣病の患者運動の支援者、旗野秀人さんは映画『阿賀に生きる』(1992年/佐藤真監督)の発起人。現在も「冥土のみやげ」企画という“文化運動”を一人で続ける旗野さんに惹かれた作者は、阿賀野川流域へ移住し撮影を続ける。本当の支援とは何か。死を別れとはしない、そばに居続ける人の50年の歩みを映し出す。